雨が続いた夏が終わり、すっかり季節が進んだ10月の下旬。。
東京から夜行の "サンライズ瀬戸" を輪行し、四国でキャンプをしてきました。
出発は水曜日の夜。
仕事を終えてそのまま会社から東京駅に向かう予定だったけど、この日は朝からあいにくの雨。
というわけで、ロードバイクでの出社は諦めて電車通勤。
夕方雨はやんだので、仕事の後一旦帰宅。そこからロードバイクで東京駅へ。時間はギリギリだ。。
皇居前を通り抜け、東京駅へ向かう。
時間ギリギリなくせに、のんきに写真など撮る^^;
時間を気にしながらも東京駅に到着。
超〜久しぶりの輪行にドキドキしつつ、改札を通り抜けホームへ向かう。
ホームに到着すると、すでにサンライズは入線していた。
写真を撮りつつ売店で食料を買い込み、そして乗車する。
席は前回同様個室のソロ2階。
ド平日の水曜日なのに、どうしても広い個室がとれなかったのだ。
前回は頑張って部屋に自転車を入れたが、今回はデッキに置かせて頂いた。
荷物を整理し、シャワーカードを購入。
どこかの駅でトラブルがあったらしく、定刻の22時から若干遅れて出発しました。
通り過ぎる駅を眺めながら、さっき買った食事を済ませる。
食事の後、シャワーへ。
320円のシャワーカードで6分間お湯が使えます。
シャワーを止めてる間はカウントされないので、
私的には充分過ぎる時間です。
シャワーの後は個室に戻り、ビールを飲んだり写真を撮ったり。
夜行列車で過ごすこの時間は、何歳になっても大好きなのです。
時々聞こえる警笛の音を楽しみながら、夜が更けてゆく z z z
朝だ、、
うっすら明るくなって来た外の気配で目を覚ます。
食事を済ませ、荷物をまとめる。
岡山駅で "サンライズ出雲" を切り離し、列車は瀬戸内海を渡り四国へ向かう。
朝日がのぼる瀬戸内海、、まさに "サンライズ瀬戸" だ^^
乗り換えの準備を整えてデッキで待つ。
"サンライズ瀬戸" は、定刻よりちょい遅れの 7:30 頃に高松駅へ到着。
その後 "特急いしづち" に乗り換えて、伊予西条駅へ向かう。
実はこの場合、"サンライズ瀬戸" で高松まで来る必要はなく、
岡山駅で "特急しおかぜ" に乗り換える方が安いし合理的だ。
ただ私は単純に、サンライズで瀬戸内海を渡ってみたかったのです^^;
それだけの理由w
ま、次回は岡山駅で "特急しおかぜ" 乗り換えだと思うけどねw
そんなこんなで 07:37発の "特急いしづち1号" に乗り換えて、
目的地である "伊予西条駅" へ向かう。
そして定刻通りの 09:08、"伊予西条駅" に到着。
駅前で輪行解除し、
ロードバイクを組み立てて準備を整える。
"伊予西条駅" は、とっても広々して綺麗な駅だ^^
駅内にコンビニがあったので、補給食を買い込む。
ついでに、本日2度めの朝食もいただくw
のんびり準備を済ませ、10:00 頃には駅を出発。
今日の目的地は "瓶ヶ森" という山にあるキャンプ場だ。
標高は 1,897m。
ちなみに "伊予西条駅" は海抜 4m、、今日はのぼりしかないぜー^^;
"加茂川" を渡る。大きな川だ!
空はめっちゃいい天気で、これ以上ない青空だ。
"加茂川" を渡った先にあるコンビニ。
私は今回駅で買い物をしたのでスルーだが、
おそらく道中最後のコンビニなので、重要な補給ポイントだ。
その後、加茂川沿いの国道194号線を南下してゆく。
しばらくは川沿いのひらけた道だが、
ちょっとはしると、あっと言うまに山の中になる。
スタートしてまだそれほどたっていないのに、川の水が綺麗すぎw
四国の川って、みんなそうなのか???
国道194号線はちょこちょこトンネルもあるのだが、
比較的安心して通過できることが多い気がする。
大型車両もはしってるけど、
全体的に交通量はそれほど多くない(今日は平日だけどね)
そんなこんなでヒーコラいいながらのぼり続け、"寒風山トンネル" 手前で旧道へ入る。
ここから交通量は激減なのだが、
先日の台風の影響か路面には木片や大きめの石など落ちており注意が必要だった。
水が川のように路面を流れている場所もあった^^;;
つづら折りのヘアピンカーブをぬけてゆく。
今回はキャンプ道具も積んでいるので、今までの旅で一番重い装備だ。
相変わらずのスローペースで、淡々と進む。
この少し先ですれ違った車のご夫婦、わざわざ止まって待ってくれて
「頑張ってくださいねー」と声をかけてくれた^^
こーゆーのって、休憩するより体力回復する気がするね。頑張るよー!
そんなこんなで、ようやく旧寒風山トンネル。
中はかなり暗くて、名前の通りめっちゃ寒かったよー。
おまけに至る所で天井から水が落ちて来る^^;
結構な水量の場所もあり、思わず声出しちゃったよw
トンネルを抜けた先に、売店や駐車場があります。
食料や装備は充分なので、ここもスルー。
そして、この先から "瓶ヶ森林道" になります。
ここから先、景色が一変。
紅葉も始まっており、その景色は素晴らしいの一言。
素掘りのトンネル。
車を駐めた3人のマダムとおしゃべりしながら写真を撮る^^
"瓶ヶ森林道" は、こーやって写真を撮っている方が沢山いました。
景色が素晴らしすぎて、なかなか進まないw
山がどんどん深くなる。
高いはずの秋の空が、どんどん近づいて来る感じ。。
緑と紅葉のコントラストが素晴らしい^^
小さなトンネルをいくつも抜け、さらに標高を上げてゆく。
どのくらいのぼっただろう、、やがて視界が開け、素晴らしい景色が。。
バイク(エンジン付き)乗りの方とお話しながら写真を撮ったのだが、
その方は九州から来たとの事だった。やはり自転車とは機動力が違うなー^^;
紅葉の森が終わり、ササ原の稜線が現れる。。
そして、、
空との境目に続いてゆく、美しい稜線の道路、、、瓶ヶ森林道の核心部だ。
ロードバイクを降りて脇にとめ、登山道を駆け上がる。
吹き抜ける風が、疲れたカラダを冷やしてくれる^^
この "瓶ヶ森林道"は、通称 "UFOライン" とも呼ばれていて、
名称的には多分こちらの方が有名なのかな。
写真を撮りながらのんびり進む。
平日ということもあり、道も比較的空いている。
紅葉の時期は渋滞することもあると聞いていたので、このチャンスに来られてよかった。
とにかく山が深い。
こんな場所に、自転車で来られることにただただ感謝である。
山が燃えている。。
山肌を切り崩して道が続いている。
すごい場所に道を通したものだな。
景色を楽しみながら先へ進む。
だいぶ日が傾いてきた、、のんびりしすぎたかな^^;;
今日はこの先のキャンプ場にテント泊なので、日が暮れる前に幕営しなきゃ。
16:00過ぎ、キャンプ場近くの駐車場へ到着。装備一式を持ってテント場へ移動する。
石鎚山に日が沈む
絶景なのだが荷物で手がふさがっており、なんとか iPhone で撮影^^;;;
おそらくこの旅一番の絶景を目の前に、一眼レフで撮影できない自分にただただ呆れるww
何のために重いカメラをわざわざ持ち歩いているんだ、私は、、
テント場に到着、とりあえずテントを設営する。
思ったよりも風が強く、念のため風上2箇所をペグダウンする。
そして、あっという間に日が暮れて、夜の帳がおりる。。
すると、、
天の川だ。。
月が西の空に残っているのでうっすら程度の天の川だが、
自分的には久しぶりに見られたのでちょっと感動。。。
たった一人で景色を堪能する。
キャンプ場とは言え、すっかり寒くなったこの季節。
周りには私以外誰もおらず、おそらく半径数キロ圏内に人間は私一人っきり、、
瓶ヶ森を貸切状態だ^^
遠く北方眼下には、伊予西条の街のあかり。
日が沈んだ後はかなり冷えてきた。温度計を見てみると気温は7度くらい。
ダウンとゴアテックスのジャケットを着込んでいるので上半身は暖かだが、
自転車用のパンツはかなり寒い^^;;
星空はただただ素晴らしい。。
毎回思うのだが、次回はもっと星座の勉強をしてこよう^^;
やがて月が西の地平線に沈むと、
ちょっとだけ見やすくなった天の川が。。
そーこーしているうちに、徐々に夜が更けてゆく。。
テントに戻って食事をとり、寝る準備。かなり冷えてきたのでシュラフにくるまる。
強くなった風がテントを叩きなかなか眠れないが、やがて眠気の方が強くなる z z z
鳥の鳴き声で目を覚ます。
強かった風は完全にやんでおり、無風の朝だ。。
外へ出てみると、テントの外側はすっかり結露している(雨が降ったわけではない)。
外側ほどではないが、内側もしっとり結露していた。
荷物が濡れてしまったり、シュラフがロフトダウンしてしまうほどではなかったのでまあ良しとしよう。
というか、先ほどから "テント" と言っているが、
私が使っているのは正確にはシングルウォールの "ツェルト" である。
ダブルウォールのちゃんとしたテントに比べ、快適性、居住性は圧倒的に劣るのだが、
とにかく軽くてコンパクト。自転車走行性は圧倒的に高いのだ。
でもまあ、実際ダブルウォールに比べて結露しやすいし、中はかなり狭い。
シュラフの隣に荷物をまとめているが、スペースはギリギリだ。
もちろん広い方が快適なのだが、まあ自分的には充分楽しめる居住性だった^^
というか、実は私、テントを使ったキャンプ自体今回がほとんど初めての経験なのだ。
小学校低学年くらいの時に家族と行った記憶はかすかにあるが、それくらいだと思う。
今回のために道具も少しずつ揃え、自宅でこっそりテント設営の練習をしたりしたw
シュラフは冬用、マットも暖かいものを選んだ。
夏の旅なら荷物を大幅に減らせるはずだ。
それにしても気持ちのいい朝だ。
北側の伊予西条の街は、うっすら雲の下。
水を汲みに行き、とりあえずお湯を沸かして朝食の準備。
"チーズのリゾット" と、リフィルの "どん兵衛"
今回、食事も含めて山の道具を色々調べたのだが、便利な道具が沢山あるんだねー。
スプーンとフォークは自宅にあったものを持ってきた。
美味しそうー、のんびりいただきました^^
昨晩は写真を撮れなかったが、テントサイトはこんな感じで広々。
何せ初めての経験なので、他のキャンプ場と比較できないのだが、
自分的にとっても綺麗で景色も良く、素敵な場所だと思いました。
自分が幕営したサイトとは別に、小さなサイトもいくつかありました。
(右上に小さく写っているのが自分のテント)
以前はすぐ近くに山小屋もあったのですが今は閉鎖されており、
キャンプ場利用の際は白石ロッジへ連絡です^^
(0897)53-0007
ただ、閉鎖されているここの山小屋は現在再建工事中で、2018年には使用可能になりそうです!
食事も済んだし、周りを散策。
せっかくなので、女山(瓶ヶ森山頂)へのぼってみることにしました。
道もほどほどに整備されている。
ロードバイクの場合、さすがにビンディングシューズだと厳しいが、
自分の場合は普通のスニーカーなので全然歩いていける。
振り返ってみると、自分のテントが小さく見える^^
写真を撮りながらテクテク歩き、30分ほどで女山頂上に到着。
昨日に比べると雲が多いが、とても気持ちがいい景色だ^^
せっかくなので、笹の道を進んでみる。
眼下には、昨日はしってきた瓶ヶ森林道が遠くまで続いている。
素敵な岩場^^
一休みするにはもってこいだね。
薄々気づいていたが、雲が大分増えてきた。。
そう、天気がいいのは今日までなのだ。
出発する直前にわかったのだが、実は明日から台風がやってくるのだ^^;;;;
今回の旅は今まで以上に念入りに準備しており、装備も食料も充分。
宿がなくても3、4日間くらいは旅を続けられる。
元々の予定だと、この後さらに南下し、四国中央から土佐湾まで抜けるつもりだった。
しかし、さすがに台風の中旅を続けることはできないので、残念だけど今回はここまで。
台風逸れないかなーってギリギリまで期待していたんだけどねw
山歩き中、色々な方とお話したのだが、やはり話題の中心は天気についてだった^^;
そんなこんなで今回の旅は中断決定!
でも、色々考えた今回ルートは自分的にかなり楽しみにしているので、
いずれ必ずリベンジするぞー!!
てな訳で下山し、テントを撤収。
ロードバイクを回収し、帰りの準備をする。
昨日はしった瓶ヶ森林道を戻っていく。
ある意味、紅葉真っ盛りのこの道を二日間に渡ってはしれるなんてラッキーだ。
自撮りも大分上手になってきたぞww
一足早く、紅葉も楽しめた。
さらば、瓶ヶ森林道!!
その後、旧寒風山トンネルを通り抜け、旧道をくだっていく。
路面状況は昨日見た通りなので、ダウンヒルも慎重に^^;
国道194号線に合流。
車も少ないので、気持ち良くぐんぐんくだってゆく。
のぼってくる時はめっちゃ苦労したのに、
ダウンヒルであっというまに伊予西条へ。
加茂川の向こうに夕日が沈む。。
伊予西条駅で輪行準備し、特急しおかぜで岡山へ。
岡山でお土産のきびだんごを買い、その後、激混みの新幹線で一気に品川へ!
いつもの品川駅でロードバイクを組み立て、自走。
24時頃、無事に帰宅しました。
今回のルート(ほんのちょっとしかはしってないけどねw)
普段から気になる場所に星印をつけていくのだが、そのうち星印がなんとなく繋がってくる。
そーすると、自然とルートが出来上がるのだ^^
さて、次回はどこへ行こう、、おしまい!